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2006-02-20

PS3は高くなりすぎて大変

PS3の製造コストが$900とかいう試算が出てるらしいです。単純に考えれば売値は10万円以上。家庭用ゲーム機でこんな値段出されても・・・。いっそのことアーケードゲーム機のハードとして使って開発技術を蓄えて、開発に慣れてきた所で家庭用に展開するようにするなんていう感じで何とかしないと(これは例えばノ話だけど)、「レボリューションはいやだけど次世代ハードのゲームがしたい」って言う人はXBox360に流れちゃいますよ(;´Д`)

昔の家庭用ゲーム機とアーケードゲームとの関係(特に格闘ゲーム)を思い出してみる。最初にアーケードゲームとして展開されて、ある程度の時期が経ってから「家庭用に移植!あのゲームがおうちでできる」なんて感じで売り込んでた。これはアーケードでの売り上げを出して、家庭用では練習用としてプレイして、またアーケードに戻ってくるっていう商売のループがあった。
技術の方から見ると、ある世代でのハードではアーケードのクオリティには追いつけないけど、その次の世代のハードでなら移植に耐えられるというのもあった。つまり、アーケードゲームに使われていたハードは家庭用に使われていたハードよりも性能がよいものを出せていた(ハードの性能が本当にそうなのかはわからないけど、再現のレベルを下げて家庭用ソフトとして発売していたと思う)。

こんな感じで良い流れが組めていたんだけど、つい最近のカードを扱うゲームが現れる前ぐらいの時期には、アーケードから家庭用に移植されるまでのスパンが非常に短くなっていた。これはハードウェア的に差が少なくなってきたということだろう(だから、カードゲームなどのアナログな部分をアーケードで出し始めた)。開発としては開発環境が似てきて楽だけど、商売的にうまみが減ってきた感はあったように思う。ユーザ側(というか自分)が「移植されるまで待てばいい」という感じが大きくなってきた。

 

PS3の値段を見て「この値段じゃ業務用だよ」と思ったから、これまでの家庭用とアーケードの関係と同じようなものの再構築するために、PS3(というかCellを使ったハードウェア)でアーケードゲーム機を作ったらどう?という考えが浮かんできた。この関係を再構築することが良いかどうかはわからないけど。
もし、アーケードも家庭用もCellマシンで構成されたとする。Cellはネットワークありきで、ブロードバンドの帯域であることが望まれる。アーケードにある複数のCellマシンを大きなCellネットワークのハブとして、各家庭で構築される小規模のCellネットワーク(PS3 or CellTV? or other Cell hardware)と繋がる・・・繋がって何ができるかなんてよく分からないけど・・・。

例えでアーケードゲームにしたけど、Cellにとっては何からの形で「Cell特区」のような徹底的にCellを使い倒す場を作って、Cellの使い道とか、Cellの得意・不得意の見極めとか、開発技術の蓄積なんかが必要なんじゃないのかと思う(もう既にあるのかなぁ)。でないと、PS3が出たときに「(開発費が高すぎて)使えない」とか「早すぎた」とか言われて、それがCell自体の発展にも良くない影響が出るような気がする。